こんにちは(^^)/
ズボラ家庭菜園主婦のハナです!
先日、『実録「ジャガイモの種芋」の植え付け!植え付け前の「肥料あり」、「肥料なし」の状態で、どのように育つのか、違いを観察することにした!』という記事を書いたのですが、
2017年7月26日に、5月初旬に植え付けをした「ジャガイモ」の収穫をしました!
ジャガイモは、植え付けも簡単ですし、
栽培後の肥料やり、水やりなどの工程もなく、
とっても楽に栽培できる、まさにズボラ向けの野菜なんです。
今年(2017年)は、ジャガイモの種芋、ダンシャクとメークインの2種類を、「肥料あり」と「肥料なし」で分けて植えてみたのですが、「形、大きさ、収穫量」など、どのような違いがみられるのでしょうか?
今回は、ジャガイモの収穫時の様子、「肥料あり・なし」でジャガイモにどのような違いがあったか、そして、ジャガイモ栽培してみて気づいたことや注意点についてもお伝えしようと思います。
目次
ジャガイモの種イモ、植え付け時の様子は?
種イモの品種は、ダンシャクとメークインです。
上の写真のように、「肥料あり」、「肥料なし」と1畝ずつに分けて、それぞれ各24個ずつ、種イモを植えました。
肥料は、下の写真の「いも・豆専用肥料」を使いました!
この肥料を、種イモと種イモの間に、2握り(約40g)程度まきました。
今年2017年は、植え付け前の畑に、有機たい肥を入れていません。
(2016年春に、有機たい肥(鶏糞)を入れています。)
なので、肥料は上の写真の「いも・豆専用肥料」のみ、使ったことになりますね!
また、トラクタで畑を耕さず、鍬で植付け用の溝を掘り、種イモを置いていく形で植えました。
トラクタで畑おこしをしていないので、土がとても固くて、鍬で溝を掘るのも大変でしたよ!
ジャガイモの種イモ、植え付けから1ヵ月半後の様子
上の写真は、ジャガイモの種イモ植え付けから、約1ヵ月半経過した2017年6月18日の写真です。
植え付けをした種イモの種類は、キタアカリ、ダンシャク、メークインの3種類!
植え付けた場所ごとに、色分けしてみました!
①きいろ : キタアカリ 「肥料あり」
②オレンジ : ダンシャク 「肥料あり」
③むらさき : ダンシャク 「肥料なし」
④みどり : メークイン 「肥料なし」
⑤ピンク : メークイン 「肥料あり」
と、このような順で植え付けをしています。
それでは、それぞれの育ちを見てみましょう!
キタアカリ:①「肥料あり」しか植えなかったので比較なし。
①キタアカリ「肥料あり」:線の色 きいろ
手に入れた種イモが1kgと少なかったため、全て肥料ありで育てました。
花が咲いていて、葉や茎に勢いがあり、育ちは良いですね!
ダンシャク:②「肥料あり」と③「肥料なし」を比べた!
②ダンシャク「肥料あり」:線の色 オレンジ
花が咲いていて、葉が茂り、勢いがあります。
しかし、奥の方のイモが、花は咲いていても勢いがない。育ちにバラつきが見られた。
③ダンシャク「肥料なし」:線の色 むらさき
花はまだ一つも咲いていない。
葉や茎の育ちにバラつきがみられ、勢いがない。
メークイン:④「肥料なし」と⑤「肥料あり」を比べた!
④メークイン「肥料なし」:線の色 みどり
奥の方に空白の部分あり。発芽していない。
葉や茎の育ちにバラつきがみられ、勢いがない。
⑤メークイン「肥料あり」:線の色 ピンク
花は咲いていないが、葉や茎の育ちが均等で、勢いがある。
植え付けは、全て同じ日だったのですが、全体的にまとめると
・「肥料あり」葉や茎の育ちが良く、勢いがある
・「肥料なし」葉や茎の育ちにバラつきがあり、勢いがない
ことが分かりました。
植え付け後、たったの1ヵ月半ですが、「肥料あり」と「肥料なし」では、ジャガイモの葉や茎の育ちに差が出ましたね!
それにしても、助っ人ニャンコのシマタロウ、畑でゆったりくつろいでいますね^^
日陰になっているので、畑の土が涼しくて落ち着くようです。
ジャガイモの種イモ、植え付けから2か月半後の様子
上の写真は、ジャガイモの種イモ植え付けから、約2ヵ月半経過した2017年7月26日の写真です。
花が咲き終わり、キタアカリとダンシャクは、葉っぱが黄色く変色し、枯れてきました。
メークインは、まだ葉っぱの枯れが見られず、緑色のものが多いですね!
もう少し、枯れるまで置こうと思ったのですが、土の下から、成長したジャガイモが外に出始めていました。
既に数個、ジャガイモに日が当たり、皮が緑化している物も見られました(+_+)
どうやら2回目土寄せする時に、土の量が少なかったようです
ジャガイモって、花が咲き終わる頃には、土の下でジャガイモができているんですよ!
このまま放っておけば、ジャガイモの成長に伴って、緑化するものが増えてしまう…。
そこで、緑化ジャガイモをこれ以上増やしたくないので、
全部収穫することにしました!
このところ、晴天が続き、土が乾いており、これまた、イモ堀にぴったりな日でした!
ジャガイモの収穫!「肥料あり・なし」で、「形・大きさ・収穫量」の違いを確認してみた!
キタアカリ「肥料あり」
キタアカリ(肥料あり)、1畝からの収穫。
○収穫量:16.8kg
○大きさ:
一番大きなイモで直径約7~8cm。その他は、直径5cm程の中ぐらいの大きさのイモが多い。
○形 :
きれいな丸形をしている。皮にざらつきもなく、虫食いはほとんどなかった。
ダンシャク「肥料あり」:種イモ24個植えた
ダンシャク(肥料あり)、1畝からの収穫。
○収穫量:10.8kg
○大きさ:
一番大きなイモで直径約6~7cm。その他、直径3~4cm程の大きさのイモが多い
○形 :
きれいな丸形をしている。皮にざらつきはなし。虫食い跡も少ない。
ダンシャク「肥料なし」:種イモ24個植えた
ダンシャク(肥料なし)、1畝からの収穫。
○収穫量:6.8 kg
○大きさ:
一番大きなイモで直径約6~7cm。その他、直径3~4cm程度の大きさのイモが多い。
○形 :
きれいな丸形をしている。皮にざらつきはない。イモを掘っている時に、コガネムシの幼虫が食べている物が数個あった。
メークイン「肥料あり」:種イモ24個植えた
メークイン(肥料あり)、1畝からの収穫。
○収穫量:17.2 kg
○大きさ:
一番大きなイモで直径約6~7cm。その他、直径3~4cm程度の大きさのイモが多い。
○形 :
きれいな長丸型をしている。皮にざらつきはない。コガネムシの幼虫に食べられている物もあった。
メークイン「肥料なし」:種イモ24個植えた
メークイン(肥料なし)、1畝からの収穫。
○収穫量:6 kg
○大きさ:
一番大きなイモで直径約6~7cm。その他、直径3~4cm程度の大きさのイモが多い
○形 :
きれいな長丸型をしている。皮にざらつきはない。コガネムシの幼虫が、ジャガイモを食べていた。
ジャガイモ栽培「肥料あり・なし」で分かったこと!
「収穫量」に違いがあることが分かった!
今回、ダンシャクとメークインの2つの品種で、「肥料あり・なし」の栽培を行いましたが、
「収穫量」に違いがあることが分かりました!
そこで、ダンシャク・メークイン品種ごとに「肥料あり・なし」で収穫量を表にまとめてみました!
今回植えつけた種イモは、ダンシャク・メークイン共に、
「肥料あり・なし」関係なく、それぞれ24個にしました。
収穫量 |
種イモ数 | 肥料あり | 肥料なし |
ダンシャク |
24個 | 10.8kg | 6.8kg |
メークイン |
24個 | 17.2kg | 6.0kg |
収穫量は、「肥料あり」と「肥料なし」では、約2倍程度の大きな差が見られました。
ジャガイモの形や大きさに関しては、上の写真を見ればわかるように
大きな違いは見られませんでした。
「収穫後の土の固さ」にも違いがあることが分かった!
★ジャガイモ植え付け時の土の状態
2017年は、畑に有機たい肥を入れておらず、トラクタで耕してもいませんでした。
(2016年春に鶏糞をまいただけ)
「肥料あり・なし」共に、種イモ植え付け前の土は、ガチガチに固い状態。
土が固いため、植え付け用の溝を鍬(クワ)で作るのも、なかなか大変でした。
★ジャガイモ収穫後の土の状態
・「肥料あり」:
ジャガイモ収穫後は、土に空気が程よく入り、手で触ってもフカフカとして、土が柔らかくなっていた。
ジャガイモより下の土も、指が簡単に入る程、柔らかい。
・「肥料なし」:
ジャガイモ収穫後も、土に水分を含みやすく固い状態。収穫時も、ジャガイモより下の土がガチガチに固まっていて、指が全く入っていかない。
「肥料あり」だと、ジャガイモの成長期に必要な栄養があるため、葉っぱや茎の育ちも良くなり、
ますますイモが成長していく。
ジャガイモの根とイモが土の下に伸びることで、自然と土が耕され、柔らかくなっていくことが分かった。
「肥料なし」だと、ジャガイモの成長期に必要な栄養がない状態。葉っぱや茎の育ちも悪くなり、
ジャガイモの根とイモが土の下に伸びていく勢いがないため、土が耕されることなく、
固いままであることが分かった。
「肥料あり・なし」では、収穫後の土の固さにも違いがあることが分かりました!
その他、ジャガイモ栽培で気づいたことや注意点について
★今年は害虫が1匹も来なかった!それは、土の状態に答えがあった!
今年2017年は、ジャガイモの葉っぱに、害虫が1匹も来ませんでした。
ジャガイモには、テントウムシダマシやアブラムシなどの害虫が来ますが、
これって、土に栄養分が多すぎると発生するそうなんです。
ジャガイモは痩せた土壌でも育つのですが、今回、有機たい肥をまかなかったことで、
むしろジャガイモにとっては好都合な、害虫がつかない土の状態になった模様。
そのため、ジャガイモの葉の食害は、ほとんどなしでした!
今回の栽培で、土の栄養状態が、植えようとする野菜にピッタリ合っていれば、
害虫がこないことが分かりました!
★ジャガイモの緑化を防ぐため、土寄せをしっかり行った方がいい!
ジャガイモの生育状態が良く、葉や茎の勢いが良い場合は、
土の中のイモもグングン成長していきます。
土寄せが足りないと、土の中のイモの居場所がなくなり、土の表面に顔を出し始めます。
イモが土の表面に出ると、日光が当たり、イモの色が緑色になるんです。
ジャガイモの緑色の部分には「ソラニン」という有毒物質が作られていて、
人間が食べると食中毒になることも。
なので、ジャガイモの生育状況が良い場合は緑化を防ぐために、
イモが土の外にでないようしっかりと土寄せをしましょう!
まとめ
いかがでしょうか?
今回、2017年のジャガイモは、植え付け前の「肥料あり・なし」で、
収穫量や土の改善具合に大きな違いがあることが分かりました!
もう一度、表にまとめてみます!
肥料あり |
肥料なし 種イモ24個 |
|
ダンシャク |
10.8kg | 6.8kg |
メークイン |
17.2kg | 6.0kg |
収穫後 |
肥料がイモと根の発育を促す。イモと根が勢いよく土の中で広がるため土が空気を含み柔らかく改善される |
イモと根の発育に必要な栄養分がない状態。イモと根が育つ勢いが悪く、土の中で広がることができない。土は固いままで、改善されていない。 |
また、土壌をジャガイモに適した栄養状態にすることで、害虫がこないことも分かりました♪
土に余分な栄養があるため、作物に害虫が寄ってくるので、肥料の上げ過ぎには、注意した方がいいですね。
ジャガイモは栽培の手間もあまりかからないし、植えるだけで土壌改善までできるので、
私のようなズボラにピッタリの野菜でした!
今年、2017年で東側の畑ではジャガイモ栽培が3年目になるので、来年は南側の畑でジャガイモを栽培し、土壌改善を図ってみようと考えています!
今回のジャガイモ栽培は、違いが目に見えてわかったので、楽しかったです!
また、家庭菜園でいろいろ試して、楽しんでみようと思います♪^^/
それでは~♪
ジャガイモの記事はこちらにもあります!
一緒に読んでいただくと、ジャガイモについてより分かりやすくなります!
『栽培に人気のある「ジャガイモ」の種類と特徴は?「種イモ」の選び方や注意点についても。』
『「ジャガイモ」栽培の特徴や種イモの植え方、植え付け後の手入れの仕方、収穫について。』
『実録「ジャガイモの種芋」の植え付け!植え付け前の「肥料あり」、「肥料なし」の状態で、どのように育つのか、違いを観察することにした!』