こんにちは!
ズボラ家庭菜園主婦のハナです(^^)

 

先日、秋に植えるキャベツについて、『家庭菜園の秋キャベツ栽培!根が腐りキャベツが枯れた。秋キャベツの病気の原因は?』という、記事を書きました!

 

 

2017年8月2日に苗から植えた秋キャベツ、順調に育っていたはずだったのですが…。

10月中旬「根こぶ病」が発覚!!

秋キャベツの葉っぱが萎れ、黄色くなり枯れて…。

最後には、根っこが腐って消えてしまいました。

この日だけで、4個のキャベツが死んでしまい、処分したのです。

 

原因は、水はけが悪い場所に植えていたことと、防虫ネットの中の草を放置して、通気性の悪い状態にしてしまったこと。

 

「防虫ネットをかけていれば、虫に食われないし、安心♪」と油断していていたズボラ主婦、防虫ネットの中が草だらけになっていることに気づくのが遅くなってしまいました。

 

気づいた頃には、草が生えすぎて、キャベツの根元がじっとりとしたサウナ状態に。

 

「根こぶ病原菌」が好む環境を作ってしまったのであります。

 

もう、後悔しかありません…。(´;ω;`) 
ごめんねキャベツさん。

 

今回のことで、私自身がキャベツにつく虫のことばかり考えていて、病気については無頓着だったということに気づかされました。

 

なので今日は、キャベツに発生しやすい病気について、勉強したのでお伝えしようと思います。

 

 

家庭菜園で発生しやすいキャベツの病気4選!

根こぶ病

病原菌はカビの一種で、キャベツの根から感染して、根にコブを作る病気

キャベツの根にコブができると、根から養分を吸収できなくなるため、徐々に枯れていく

そして、胞子が溜まった根のコブが腐り、土の中に放出され、病気を引き起こす。

土の移動で雨水で流れる、農機具の使いまわし、虫や動物について移動する)他のキャベツにも感染が広がる

 

★症状

キャベツの葉の萎れ・回復を繰り返す。段々と外葉の色が黄色や赤っぽい色に変わり、その後枯れる

・キャベツの根に大小のコブが発生、少しずつ腐り始め、最終的には根が消えてしまう。

・根が腐って消えても、土の上のキャベツにカビが生えたり、腐ることはない。

・遅い時期の感染(キャベツの収穫期)だと、何事もなくキャベツが育つこともある。

軟腐病(なんぷびょう)

土の中の細菌による伝染病で、キャベツの傷口などに雨が降った時にはねた土がつくことによって感染する。

土の移動で(雨水で流れる、農機具の使いまわし、虫や動物について移動する)他のキャベツにも感染が広がる

 

★症状

・葉っぱの色が水で湿らせたように茶色く変色、やがてキャベツの球がドロドロに腐り始めて、枯れる
悪臭も出る。

黒腐病(くろぐされびょう)

気温が低く、雨で湿度が高くなる梅雨時期に発生しやすい。また、強い風が吹いた後や大雨の後の発生も多い。

土の中の細菌による伝染病で、キャベツの傷口や害虫が食べた跡に、雨が降った時にはねた土がつくことによって感染する。

土の移動で(雨水で流れる、農機具の使いまわし、虫や動物について移動する)他のキャベツにも感染が広がる。

種にも感染しており、発芽すると同時に病気が出始める。

 

★症状

外葉のフチから「Vの字」を描くように、黄色や茶色に変色が始まり、最後にはキャベツの球の葉の色も黒色に変色して、枯れる。

萎黄病(いおうびょう)

夏場の高温時(26~30℃)に発生しやすい。

病原菌はカビの一種で、キャベツの根の先や傷口から感染する。

キャベツ内の導管(栄養や水分が運ばれる管)に病原菌が繁殖し、株全体に菌が広まっていく。

病原菌の出す毒素の影響、さらに病原菌に栄養を奪われることによって、生育が悪くなり枯れてしまう。

土の移動で(雨水で流れる、農機具の使いまわし、虫や動物について移動する)他のキャベツにも感染が広がる

 

★症状

・キャベツ外葉の片方だけ黄色くなる。段々と葉の形がねじ曲がるように変形し、その後枯れる。

・キャベツの茎を輪切りにすると、水分や栄養が通る導管の色が赤茶色になっている。

 

キャベツが病気になる原因は?

水はけや通気性が悪く湿った土壌に植付けをしている

キャベツの病気の原因は、土中のカビや細菌となっています。

水はけが悪い土壌、また草に覆われて湿った土壌は、カビや細菌が繁殖しやすい環境です。

もともとキャベツは、日当たりや水はけの良い土壌を好みます。

水はけが悪くて湿った土壌では、キャベツの育ちが悪くなり、徐々に株が弱ってカビや細菌に侵入されやすくなり、病気になるのです。

土壌が酸性である

キャベツは肥料分の多い中性の土壌(PH6.5~7.0未満)を好むため、酸性の土壌(PH6.0以下)では、キャベツの育ちが悪くなり、弱っていきます。

反対にカビや細菌は、酸性の土壌を好み、繁殖を続けていくのです。

そのため、弱ったキャベツに、元気に繁殖したカビや細菌がつくことで病気になります。

キャベツや白菜など、同じ畑でアブラナ科植物の連作をしている

土の中にはたくさんの微生物が存在しています。

土に植えた野菜は、根から栄養を吸収したり、廃棄物質を土の中に出しているんです。

そのため、同じ科目の野菜を植え続ける(連作)ことで、特定の物質だけが排出され続けるため、土の中の微生物のバランスが崩れてしまいます。

すると、病原菌があらわれはじめ、病気が発生しやすくなるのです。

 

キャベツが病気になった時の対処方法は?

土壌を改善する

土壌を適正な酸性度に近づける

キャベツの病気の原因であるカビや細菌は、土壌が酸性(PH6.0以下)になっていると、繁殖しやすくなります。

雨によって土の中のアルカリ成分(カルシウムやマグネシウム)が地下に流れてしまうため、雨の多い日本は酸性の土壌が多いのです。

なので、土壌の酸性度を測りPH6.0以下であれば、キャベツの植え付けをする前に土に石灰などを施して、土壌の改良をする必要があります。

キャベツが育ちやすい酸性度(PH6.5~7.0未満)を目安に調整するようにしましょう。

注意点は、最初からたくさん石灰を施しすぎないことです。

PH7.0以上のアルカリ性土壌にすると、逆に生育不良を引き起こして、別な病気が発生しやすくなりますので気をつけましょう。

感染を広げないようにする

病気になった株を処分する

病気になったキャベツを、そのまま放っておくと、土の中で病原菌が広がって他の株にも感染していきます。

そのため、病気になったキャベツを見つけたら、他の株にうつらないように、根から引き抜き、根周辺の土も合わせて畑の外に処分しましょう。

農機具類や長靴は丁寧に洗う

キャベツなどの野菜は、病原菌がついた土が原因で病気になります。

そのため、病気が発生した土壌で使用した農機具類(クワ・草刈りガマ・スコップ・長靴など)に土がついたまま、他の畑で使用すると、病原菌を移動させ、感染を広げることになるのです。

なので、畑を移動するごとに使用した農機具類は丁寧に洗うようにしましょう。

野菜の植え方・手入れ方法に気をつける

高畝にして、水はけをよくする

キャベツの病原菌であるカビや細菌は、水はけの悪い湿った土壌で発生をします。

本来であれば、畑を水はけの良い土の状態に作り変える必要がありますが、土壌改善には長い年数を要します。

そのため、すぐにでも水はけの良い状態を作り出すために、高畝(30cm)にしてキャベツの苗を植えるようにしましょう。

草取りをして、通気性をよくする

キャベツには結構多めに肥料を施しているので、周辺に草が生えやすくなっています。

生えてきた草をそのままにしておくと、通気性が悪くなり、キャベツの根っこの部分の湿度が高くなり、病気が繁殖しやすくなります。

なので、通気性をよくするために、定期的にキャベツ周辺の草取りをするようにしましょう。

アブラナ科植物の連作をしない

キャベツや白菜、ブロッコリーなどのアブラナ科植物の連作をすることで、病気が発生しやすくなります。

なので、別な科目の野菜を植えるようにして、輪作を心がけましょう。

病気に強い種・苗を植える

現在、それぞれの病気に強い耐性を持った苗が、販売されるようになりました。病気を予防するためにも、病気に耐性をもった苗を購入するようにしましょう。

雨の日に芽かきなどの手入れをしない

キャベツの芽かきを雨の日に行うと、土壌についている病原菌が傷口から感染しやすくなります。芽かきは晴れた日に行うようにしましょう。

まとめ

いかがでしょうか?

今日はキャベツに発生しやすい病気についてお伝えしました。

 

  ★キャベツに発生しやすい病気★

1.根こぶ病

葉の萎れ・回復を繰り返した後に枯れる。根にコブができ最後には腐って無くなる。

2.軟腐病

球になったキャベツの葉がベトベトに腐って、悪臭を放つ。

3.黒腐病

キャベツの外葉のフチに「Ⅴ」字の病斑ができて、最後には枯れてしまう。

4.萎黄病

キャベツの外葉の片方だけ黄色くなり、しおれて、枯れる。キャベツの茎などの導管に、病原菌が繁殖して、茶色くなる。

 

また、キャベツが病気になる原因についてもお伝えしました。

 

  ★キャベツが病気になる原因★

1.水はけや通気性が悪く湿った土壌に植付けをしている

2.土壌が酸性である

3.アブラナ科野菜を連作している

 

そして、キャベツが病気になった時の対処法についてもお伝えしました。

 

 ★キャベツが病気になった時の対処法★

1.感染を広げないようにする

・病気になった株を畑の外に処分する

農機具類や長靴は丁寧に洗う

2.土壌を改善する

・土壌を適正な酸性度に近づける

3.キャベツの植え方・手入れ方法に気をつける

・高畝にして、水はけをよくする

・草取りをして通気性をよくする

アブラナ科植物の連作をしない

病気に強い種・苗を植える

雨の日に芽かきなどの手入れをしない

 

ズボラ家庭菜園主婦 ハナズボラ家庭菜園主婦 ハナ

キャベツって病気になりやすい野菜だったんですね。キャベツの病気の原因や対処方法がわかったので、病気ならないように気を付けたいと思います!

今回、実際に目の前でキャベツが病気になったのを見て、病気について学ぼうと思いました。

このような機会があったおかげで、改めて野菜作りの奥の深さを知ることができたので、ありがたかったです!

病気の特性をよく知り、正しく対処をして、美味しいキャベツの収穫を目指しましょうね!

 

 

キャベツについての記事はこちらにもあります。

一緒に読むことで、キャベツのことがより分かりやすくなります。

『秋植え栽培用「キャベツ」!寒冷地は植え付け時期が重要!遅れると冬前に収穫出来ないことも!』